お客様から委託契約で運営をになっているお仕事をしていて、お客様が用意した請求のためのデータ入力のアプリケーション(とか言ってますが、実はエクセルのマクロで組んだもの)の使い勝手が悪く、当事者が改良を施して使っていると。
で、どうせなら、お客にも売り込めば利益につなげられそうだし。
ここは一つ、協力してくれないか?

とある人伝えに届いた話です。

使い勝手が悪いという話をお客に相談しても、それを作った部署では既に作成者が他部署に移動しており、誰も手を入れられないし、手を入れる気もない…という答えたが返ってきたそうです。

では、うちの方でそれを改良して、他の同様の委託先でも使えるようにして売り込めば利益になるよね?
…そういう流れらしいです。
で、プログラミングの経験があるおいらにもその協力の話が来た…と、そういう流れのようです。

まあ、発端になった人がどの程度の技量なのかは解らないですが、自己流というレベルらしいです。まあ、技量という点ではおいらも自己流なので比べるほどの差はないとは思いますがね(^_^;

それはともかく、プログラムを売ると言うことは二通りの売り方があると思われます。
一つはフルカスタムタイプ。
つまり、その事業所に特化したプログラム。
要するに業務のメニューを固定化してプログラムに書き込み、機能を絞り込む。
もう一つが、プログラム自体に汎用性を持たせて、事業所ごとにカスタマイズすることを可能にする。
こうした方が開発は1本で済むのですが、想定しなければいけない機能が増えて、開発自体はものすごく大変になります。
どちらに転んでも開発コストはかかります。
ましてや、売り物にしようというのならなおのこと。
仕様と不具合では別物ですから、仮に商品としての単価を安く設定してサポート無しの売り切りにするとしても、不具合は解消に努める義務があります。そうしなければ、販売元としての信頼が損なわれてしまいます。
仕様なら、最初から想定されていることですから、逆にそれを理由に後から文句を言われても拒否する理由にはなります。不具合と仕様はそこが違います。
では、サポート付きとして売るという場合はどうでしょう。
当然、そうなると人材が必要になります。いや、開発することだって人材が必要なんです。
商品として売ると言うことが前提となれば、作る方だって責任が生じます。無料奉仕ではやれません。
そのコストと、後々のコストをきちんと吟味して、それから、売り物を作ろうという決断をして欲しいと思います。

おいらとしては、その事業所内それぞれで使っているプログラムがお客様から評価され、売って欲しいという話が舞い込んできたときに、売りきりで話を進めた方が良い気がします。
売り物にしようと言うことは、そんなに甘いものではないよね。

そういう話があるよと、おいらにふってきた人には、淡々と説明したんだけどね。商売に結びつけようという気持ちはすばらしいですよと。でも、売り方だったり、開発コストだったり、いくらで売れるのかと言うことを検討すると、非現実的な答えの方が多く想定出来ますって、進言しておきましたけどね。
仮に話が進んでしまって、開発することになったとしても、おいらは辞退したいと思っている。だって、今のおいらの技量、知識では売り物なんて作れないからである。おいらのいる事業所内でちょっと作ったものが、みんなの楽ちんや便利に少しだけ貢献していれば、それでおいらは幸せだからである。

文中、曖昧な表現であったり、あまり深く記述しちゃうと素性がばれてしまう可能性があるのでw ご理解をお願いします(^_^;
いや、それとは関係なく、おいらは文章力、有りません。それが一番の理由かなw