マジコンでマヂギレかよ

昨日、発売された任天堂DSのゲームソフト『ポケットモンスター』ホワイト、ブラックには、マジコン対策が導入されているそうです。
マジコンでは起動出来ないのは当たり前としても、起動出来ても、ゲームプレイ中の戦闘における『経験値』が、加算されなくなるという対策が施されているそうです。

 

そもそも、マジコンは『私的利用の範囲内におけるバックアップ目的の複製』を作成することを目的としていたはず。
それがいつしか海賊版ゲームソフトの稼働マシンとなりはてているわけです(認識が違うか?w)
Winny(だったっけ?)というネットを介したファイル交換ソフトを作成して公開した作者が逮捕された事は記憶に新しいかと思うのだが、マジコンを製造している業者も同じ理由で取り締まってしまえばいいのではないだろうか?
要するに、製造上の意図がどうだろうと、実際に悪用されているのだし、今更それは『予想しえなかった使用方法』だなんて言い訳しても誰も信じないだろう。
対策を施されたソフトがマジコンで動作するようにパッチを提供する輩はさっさと捕まえてしまえばいいのだし、鯖のスペースを提供している業者(自宅鯖だと難しいが、その場合はドメインでも凍結したら良いんでないか?)は法を盾の取れば協力せざるをえないだろうし、不名誉と考えれば協力するだろう。

まあ、乱暴な言い方になったが、それくらいしても良いのではないだろうか?と、まじめに思うよ。
少なくとも、プログラムらしきものを作っている人間としては、当然許せない行為以外にないからな。言葉も厳しくなります。

むしろ、問題なのは『マジコン』がはびこっているユーザー側の問題。
もう、ガキんちょの大多数はマジコンを所有しているんじゃないかって、誰かがコラムかブログで嘆いていたな。
どこだったか忘れちまったが、それくらい『マジコン』を使って海賊ゲームソフトをプレイすることがもう、当たり前になっているんだなと。
モンハンという『モンスターゲーム』を愛してやまない(そこまで力入れてやっているか?>おいらw)身でありながら、攻略サイトなんかは見ていたりするが、モンハンのようなアクションゲームは攻略サイトを見たからと言って、クリア出来ると言うものでもない。
攻略サイトに載っていることは所詮『ヒント』であって、クリアするためには自分でプレイヤーを操作して戦わなければならないからである。
ん?
なんでいきなり『攻略サイト』なんていう複線が?
痛いニュース(ノ∀`) : 高橋名人「ゲーマーなら自力でクリアしろ」…攻略wikiに頼り、実況動画で満足する今のゲーマー – ライブドアブログ
おいら世代には超有名人の高橋名人がゲーマーについて嘆いている。
まあ、攻略本や、攻略サイトでも見なきゃクリア出来ない、もしくは楽しめないくらい、ゲームハードの高機能化と、それに比例した高水準なゲームを求めるユーザーの声が、攻略本や攻略サイトが必要なくらい複雑怪奇なゲームを作らせてしまっているようなものなのですから、攻略サイトや攻略本を責めるのはお門違い。
でもね。
自己弁護的要素が大きいかもしれないけど、攻略サイトや攻略本を見たところで、実際にゲームを操作するのはユーザー本人なのですから、とやかく言う必要はないでしょ。
攻略サイトや、攻略本をみて、そのままプレイする人って、大多数だとは思えないですよ。
ほとんどの人は『行き詰まった』時のヒントが欲しくて見るのだと思います。
そう考えると、あながち悪いことだとも思いませんよ。

でもね。
データを改造したりして『最強』のプレイヤーを作り出すのとは、違います。
データそのものは確かに『プログラム』そのものではないですが、そのデータは『プログラム』によって作り出されるものなのですから『プログラム』の一部でしょ(とか、言い切ってみるw)。
そうすると、これはリバースエンジニアリングですね。
リバースエンジニアリングは普通『契約違反』です。
改造を施した本人がソフトを買っていないとしたら、それを提供した人が契約違反でしょ。
一般的なプログラムソフトだとたいてい『権利譲渡は禁止』されているはずです。
つまり、無断でデータを提供したことになるのから契約違反になるんではないのだろうか?
とまあ、さしたる根拠もなくこじつけてみたわけですがっw

かくいう『モンハン』にも、改造データが存在します。
なんでも、その改造データと接触(オンラインプレイをしただけで、改造データのプレイヤーの情報が交換されるの)すると、データに不整合が生じて不具合を起こす可能性があるという逸話があります。
要するに、改造データで遊んでいる『張本人』だけの問題ではなくなると言うことですから。
正直に言うと、信頼の置ける友人以外とはオンラインプレイはしたくなくなります。

それはともかく、『マジコン』=データ改造 がほぼ常識となりつつある現状で、なぜ、このような事が日常的になってきているのだろうか。
前述の高橋名人の嘆きにヒントがあるような気がします。
今のガキんちょって、『ゲーム』を楽しんでいる訳じゃなくて、『ゲーム』にクリアマークを付けて優越感に浸ることが楽しみになっているのではないんだろうか?とね。
『モンハン』を例に挙げて申し訳ないが、モンハンの楽しみ方の一つに、クエストをクリアした後でも、ニコ動やYouTubeなどに『実況動画』や『クリア動画』が公開されているものを見て、その中で展開される華麗な立ち回りに、自分の未熟さを嫌と言うほど見せつけられます。
そうすると、『おいらになんか、絶対無理だよ』って、解っていつつも、なんとか『近づきたいっ一!』って、闘志がメラメラしてきます。
まあ、ほとんど…いやすべての場合で『やっぱおいらにゃ、無理っ』って、萎えちゃうんですがw
それでも、努力して、少しでも成果が上がれば、もう、うれしくてたまりません。
特に、オンラインプレイをするときになんかは『これでおいらは足を引っ張る存在じゃなくなるんだ(T_T)』とテンション上がります。
たぶん、こういうのを求めているんじゃないんですよね。
ゲームのデータに『クリア』した記録を付けたいんですよね。
だから、改造データを使ったりするんですよね。
そういう楽しみ方しか知らないから、お金を出してまで『ゲーム』ソフトを買う気にならなくなる。
だから、マジコンに手を出す。
周りがそんな連中ばかりになるから、いつしかその状況が当たり前になってきて、『悪いこと』だとはちっとも思わなくなる。
それが今の状況なんじゃないでしょうか。

でもね。
それはガキんちょだけのせいではないでしょ。
そのガキんちょの親の世代。
ほとんどが『バブリー』な学歴社会の世代だと思うんだ。
直接、その時代に社会に出ていなくても、その時代を親と共に生きてきたから、ほとんど変わらないと思う。
学歴社会って、どうだったでしょうか。
試験に合格するためには試験に出そうな『参考書』だったり、それを教えてくれる『ゼミ』や『塾』に一生懸命通ったよね。
あー、おいらは『学』がないからはなっからそう言うのとは無縁だったけど(爆)
なんか、この構図、さっきの『攻略サイト』だの『攻略本』の下りと似てるよね。
試験に受かるためだけのお勉強だから、試験に出ないような知識はほとんど知らない。
要するに、本当の『勉強』の楽しみは知らないわけですよ。
まさに、さっきの『ゲームの楽しみ』と同じ構図なんですよ。
これまたどこかのニュースサイト(だったかな?)で、『親のマナー意識がものすごく薄くなっている』とか言うような記事を見たんですけど、こそで報告されていた事が今の現状を物語っていますよ。
なんでもね、『万引き』という犯罪を、親の大多数が『知らなかった』とかいう調査結果が公表されていました。
本屋さんで売られている『本』をケータイのカメラで撮影して、店員に見つかり注意を受けると『逆ギレ』するような親も最近は多いらしい。
もう、今の親の年代には『モラル』というものが存在しないと言わざるをえないような結果を目の当たりにするわけですよ。
そうなると、ガキんちょが悪いのは、育つ課程でずっと見てきた『親』のモラルのなさがそのまま受け継がれているんだなと思うと、親の世代そのものから教育をし直さないと駄目そうですね。

だけどね。
そんな親を作り出したのは『学歴社会』を作り出した企業を初めとする『社会』ではないのか?
そう思うと、おいらが尊敬してやまない『押井守』監督が作ったアニメ『パトレイバー THE MOVIE2』の劇中で、竹中直人さんが演じている防衛庁(当時)の官僚(名前忘れたorz)台詞が思い起こされます。

『この国は戦後からやり直す』

戦後とは、第二次世界大戦(太平洋戦争)で、日本が敗戦した後、アメリカの統治下に置かれた時代のことですね。
要するに、もう、日本人の手では日本を良くすることは出来ない…。
そういうことなのかもしれません。

いろいろ放言しましたが、要するに、コピーすれば使えるんだから…と言うことではなく、ちゃんと買ってください。お願いします。社会はすべて循環しています。正規品のゲームソフトが売れなければゲーム会社は倒産します。どんな業界でも、会社一つだけで商売は成り立ちません。必ず関連する会社があります。その関連する会社には必ず悪影響が出ます。倒産する会社がピラミッドの頂点だとすると、下の方の関連する会社は倍々ゲームのように増えていきます。
すると、当然、業績の悪い会社の数が増えます。こうして、会社の集合体である社会全体が不景気の状態になります。
そうすると、当然そこで働いているあなた、もしくはあなたの家族の収入が減ります。
日本は資本主義社会です。ものを売って対価を得るという経済の仕組みです。どんな理由であろうとも、きちんと対価を払ってサービスを得てください。それこそが、あなた自身に周り巡ってくるのですから。