ロードマップでは、2012年から『WiMAX2』なる通信規格が実働し始めるようです。
WiMAX2 330Mbps動態デモ
WiMAXが切り拓くモバイルブロードバンドの世界 ~次世代インターネットの本命へ~

一般的には、無線接続は安定性の面で有線接続に劣るわけです。
電波を使っているので当たり前なのですが、現状の光接続(FTTH)と比べても遜色のない通信が確保できる…ということのようです。

ケータイ電話が当たり前になってくると、有線の電話を引かない若者も増えているとか。
固定電話の加入者数が年々減少の一途を辿っているというのもそれの裏付けなのでしょう。

固定電話が減少する理由は他にもあるとは思います。
NTT東西に支払う『施設設置負担金』、俗に言う電話加入権(※こんなような名称だったような…確認が取れませんでしたorz)。
電電公社の時代はそれなりに意味があったのでしょうが、NTTという民間企業に移管され、ライバル会社が同じフィールドの企業から、移動通信の会社に移ってきた頃からほとんど意味をなさなくなってきたような。
もっとも、始末が悪い状況に追い込んだのは『資産』として認知されるようになったこと。元々の趣旨として考えれば、資産としての価値なんて時代とともに変わっていくもの。
携帯電話の普及が思いの外、早かったなれの果てとでも言えばいいんでしょうかね…。

FTTHは通信速度が速くてすばらしいのですが、既存の回線を使わない新たな通信方式です。
つまり、今や前時代的なメタル回線ではなく、光ファイバーによる回線になるわけです。
これはつまり、『新たに回線を引かなければならない』と言うことでもあるわけです。
最近の建物は、既に光回線を引き込んだもしくは引き込むことを織り込んだ構造で建てているものが多いようなのでさほど頭を悩ませませんが、そういう建物じゃないものもまだまだ大量に存在します。
回線を引き込む際の費用負担も正直言って、安くないです。
今時万単位の投資が気楽に行える時代でもありません。
ウチの大家の場合は判りませんが、意外と年配の大家さんの場合、ネットなんてしないでしょうから光回線の意義は理解できないだろうと。
最悪のケースとしては『退去する際には元に戻してね』とか言いかねません。
そうなると、引くのに万単位、撤去するのにも万単位…とかになりかねません。
そう思うと、いまいち回線を引くのに躊躇してしまいます。
NTTを初め、業者はあの手この手(多いのは回線の引き込み工事を無料にする)で勧誘をしてきますが、そんなこんなでいまいち踏み切れないというのが現状です。

無線を使ったネット接続もいくつかありますね。
代表格はイー・モバイルでしょうか。
安定しているNTTドコモと同じ規格で始めた業者です。
サービスエリア、接続の安定性など、やはりピカイチです。
ただ、ベースの技術が携帯電話向けの技術ですから通信速度が弱いです。
何でもLTEという高速通信規格で挽回をするらしいですが…果たして、どうでしょうね。
ウィルコムというPHS技術を使った業者もありますね。
PHSの発想はよかったと思うのですが、今時『64K』では…。既に勝負は見えていたかのように、破綻してソフトバンクが支援することになりましたね。
次世代PHSで電波帯域を確保したものの、現状のPHSですら加入者が減少傾向と言うことから次世代PHSで巻き返しが出来るのか、既に黄色信号のような気がします。

猫、箱まっしぐら…のCMで有名になったUQ WiMAX。
これも無線通信のサービスです。
はい、おいらも使ってます。
でも、おいらの場合、室内ではほぼ使えません。まあ、それは最初から判っていたことなのでどうだとは言いませんがw
んで、このWiMAX。
現行のWiMAXでもADSL並の速度が出ますが、気になるのは先日発表されたWiMAX2のお話です。
何でも、次世代の規格が既に大詰めのようで今年中に確定する予定らしいです。
来年から機器メーカーと機器製作と実証試験を行って、2012年から商用サービスをスタートさせる予定らしいのです。
規格上では330Mというダウンスピードらしいです。実質100Mくらいではないかとのこと。
もしも、これが実現すると光並みの通信環境が無線接続で実現することになりますね。

物理的な負担が要らない無線接続ですが、速度的にどうしても有線接続にはかなわなかったものですが、いよいよそれが肩を並べるようになるのかもしれませんね。
まだ2年先の話ですがインターネット接続の主役が変わっているかもしれませんね。
今現在でもADSLを解約してWiMAXだけにしてしまっているユーザーも居るようです。
費用的には年間契約で月あたり3800円にするサービスを始めるとか。
ますますADSLからWiMAXという流れが広がるかもしれませんね。