妄想…むふふ(@^▽^@)

それは、最大の麻薬である!?
いや、いいんだけどorz『俺の後輩がこんなに可愛い悪魔なわけがない』
伏見つかさの最新作のタイトルではないですよ。ええ。
でも、これをサブタイトルに付けたくなるようなお話です。
ナイスバディの生徒会長に憧れる『妄想こそ我が人生っ!』とでも叫びそうな主人公の下野巧馬が中等部の後輩『宵待芽亜』を学生寮まで送っていくことに…。
その途上で機械仕掛けの人形(?)に襲われるところから物語は動き出します。
芽亜は人形の目標は自分だとし、理由は『自分が悪魔である』と言うことを巧馬に告げるのである。
そして、この境遇を脱するためには力を得なければならないが、そのためには巧馬と契約をし『妄想』というエネルギーを得なければいけない言う。
なぜ『妄想』なのか?
人の妄想を吸収することで生きながらえる『夢魔』という種族だからだという。
ことあるごとに『妄想』を展開する巧馬に対して、清廉潔白な正確の芽亜は巧馬を快く思っては居ないのだが、切迫した状況であり、『仕方なく』巧馬と仮契約をするのであった。

何とかその場を切り抜けた二人なのだが、契約を交わしてしまうことで悪魔を祓う祓魔師(ハンター)にその存在を知られることとなり、次から次へとハンターが現れることになる。
そして、最大の試練、最強のハンターがっ!

と言う展開なのですが、実はメインは別のところで。
巧馬の妄想癖を快く思っていない芽亜と、ナイスバディが好き=幼い体型の芽亜はそういう対象にならない巧馬が、お互いのことを思い合うことでいつの間にかお互いを引き合う存在になるというラブコメなのです。
物語の最初に出てきた妄想癖のきっかけになった出来事と、芽亜の意外な関係もクライマックスで明らかになります。
あまりにも『お望みの結末』過ぎて、途中で感涙の涙があふれてしまいました(ヲイ)

電撃文庫:俺​ミ​ー​ツ​リ​ト​ル​デ​ビ​ル​!
俺 ミ ー ツ リ ト ル デ ビ ル !
俺ミーツリトルデビル!
電撃文庫
著者 峰守 ひろかず
出版社 アスキー・メディア・ワークス
発行年月日 2011年06月
サイズ/ページ数 文庫/307
価格 ¥599
ISBN 978-4-04-870548-6
概要 妄想激しすぎな下野巧馬(高1男子)が、新米夢魔の宵町芽亜(中3女子)と、ふとしたことから契約することに。芽亜は契約相手(つまり巧馬)の妄想を食べないと生きられないと言うが、なんと彼女は夢魔のくせして、えっちなことが大嫌いだった!契約してからというもの、ハアハアしてほしいけど、してほしくない!と、日々巧馬は振り回されて…?そんな中、夢魔として覚醒した芽亜を狙い、各地からハンターたちが来襲する。二人は妄想を吸いつ吸われつで協力し、なんとか彼らを撃退しようとするが!?第14回電撃小説大賞大賞受賞作家・峰守ひろかずが贈る、半熟悪魔×妄想少年の、甘美系学園ラブコメ登場。
おいら的評価 [rating=5]