有権者が選んだ議員(議会)を、有権者が解散させていいのだろうか?

名古屋市議会のリコールを巡って、こんなテーマが浮上してますが。
おいら的には『ありじゃなくて、どうする』という感じでしょうかね。

議員や首長は再選じゃない限りは『やらせてみないと判らない』というのが正直なところ。やらせて駄目だったのならやめさせられると言う制度は有ってしかるべきだと思う。

『政治空白を作ることがいいことだとは思わない』
という消極論の言いたいところも判るが、『やめさせたい』と思うような自体になるときは、たいていそのままやらせても『進展が望めない』状況という方が多いのだから、既に『政治空白』の状態であると言った方がいいのではないのだろうか?
議員が、現状のままの高い報酬を受け取るのであるのなら、『首を切られる』という危機感をもってもらうためにも必要なのではないか?と思う。
出来れば、国会議員にもリコール制度を創設してほしいものです。
もう少し、危機感を持ってもらいたいものですからね。

この名古屋市議会のリコールに関連して、議会の議長が『議員報酬の半減』に関連して反対を述べている下りがあった。
なんでも、市長と議員では待遇が違うと。
市長は経費で落とせるが、議員は報酬の中から秘書の給料などをまかなわないといけない…のだそうです。
まあ、確かにそういう意味では差はあるよね…とは思うが、では、なぜ秘書を何人も雇わなければいけないんでしょうか?と言う議論は出てきてないのはなぜなのでしょうか?
正直に言うと、経費としてこれだけかかります…という主張をしたいのであるのなら、まずは、その内訳を1円単位で公開するのが先ではないかな?
仮にも税金で報酬は払われていますよね?
法律に規定がないから、1円単位で収支を報告をしなくてもいい…と言うことを言っているうちは、いつまで経っても信頼されないとは思わないのでしょうかね。
秘書が何人も必要なのだというのであれば、それはまず、どういう仕事をするための秘書がどれだけ必要なのだ…と言うことをきちんと訴えるのが筋ではないのかな?

そもそも論として、秘書を雇うかどうかは議員の裁量だよね?
だったら、むしろ、それは報酬と言う形で払うべきではない…と、思ったりもしますがね。
そういう部分の経費こそ、献金を集めたらどうでしょうか?と思います。
『献金が問題視されている時代に、献金を集めろ?ですか?時代に逆行してませんか?』
てか、献金を悪者にしたのは誰ですか?他ならぬ『議員の皆さん』ではないですか?
ごく一部の議員が、賄賂として受け取ったから…とか言い訳はしないでくださいね。
それこそ、議員というのはそれだけ権力も持っているのですから、疑惑を持たれないように自ら律してもらわないといけない立場なんですよ!?。
そこのところ、問題をすり替えてもらっては困るというものですよ、議員の皆さん。

おいら的には、献金は悪いことだとは思いません。
献金とはその人に『投資をする』と言うことだと思いますから。
投資は見返り(配当)を期待すると言う意味と、『公共の利』を期待して行うことの2種類ある。
献金とは、本来は後者の意味であるが、それを前者の意味で献金を行う輩が居るから問題視されるのである。
だから、献金をしていただく方もきちんと理解を求める必要があるし、献金を行う方も理解している前提じゃなければいけない。
でもね、こういう文化を育てないと発展しないと思うんだよ。
『公共の利』を期待した投資が当たり前にならないとね。
身近な例だと『シェアウェア』なんて、まさにそうだと思うよ。
お金を払うから、俺の要望を取り入れろ…と言うことだと、『公共の利』に値しないわけで、お金を払うから、少しでもいいものを作ってねという投資であるはずだと思う。

政治の世界も同じではないのかね?
と、言うことで、『議員報酬半減』案には賛成かな。まあ、賛成と言うよりは『そういうのを目指してよ』という方向なんですけどね。
議員の報酬は誰が決めるのですか?と言うところをよ~く考えて、率先して経費削減してほしいものです。
『経費がかかるから、当然、報酬に上乗せしてください』という前提を、少なくとも『報酬の額』を決められる立場の人が言うことではない…と言うことだけは間違いないと思います。

そういうわけで、議員の皆さん。
『議員報酬の削減』案に反対する理由は、まず、自らの経費を公開して、なぜ、それだけの経費が必要なのかと言うことを、有権者の皆さんに理解を求めてください。
話はそれから聞きますよ。
『経費がかかるから』と言うだけでは、誰も認めませんよ。