うさぎ うさぎ なにみてはねる
十五夜お月様 みてはねる
子供の頃によく聞いた、童謡です。
ウサギって、見た目のかわいさとは裏腹に、結構凶暴らしいですorz
まあ、お互い生き物ですからね。身の危険を感じれば…ね。

可愛くなんかないからねっ!
この物語の主人公『文野 春』は見た目は完璧な美少女。しかも、学年トップスリーの美少女の一角。
だが、男である。
幼い頃、川で溺れたところを助けてもらった少女にずっと恋い焦がれているのである。
その時の少女にプレゼントした『月ウサギの人形』。
それがなんと、新校舎と旧校舎を結ぶ渡り廊下に落ちていたのだ。
と言うことは、その時の少女は同じ学校に通っている!

まあ、そんなところから物語は進んでいきます。

主人公の『春』は親友の『古井竹市』の謀略(?)により、学年一の美少女『砂原コト』に弱みを握れてしまい、砂原に協力することになるのだが…。

実はこの本は、繰り返し何度か読んでいる。
なんだろうか。何か、気に入ってしまったようなのである。
童話にまつわるミステリーに、ほんのり恋心を小さじ一杯くらい。
そんな感じの心地よい物語でした。
続刊が期待できそうなエンディングでしたが、どうでしょうね。
個人的には是非とも続きを読んでみたいところですが…是非っ。

さて、冒頭のウサギさん。
序盤で、大活躍(?)するのですがもちろん主人公ではありません。
あしからず(^_^;
ああ、念のため。イラスト自体は本編には登場しません。本編とは関係がないのでその辺、よろしくお願いします。

可愛くなんかないからねっ!
可愛くなんかないからねっ!
可愛くなんかないからねっ!
電撃文庫
著者 瀬那和章
出版社 アスキー・メディア・ワークス
発行年月日 2011年06月
サイズ/ページ数 文庫/324
価格 ¥641
ISBN 978-4-04-870692-6
概要 知らぬ間に学年のトップ3美少女に数えられているほどの美貌(?)の持ち主、文野ハルは、ある朝、校舎でウサギの人形を拾う。それはハルが幼い頃に出会った『月ウサギの君』との思い出の品。この学校に想い人がいるかもしれないと知ったハルだが、そんな中、クラスメイトの砂原さんに弱みを握られ、何故か彼女の“仕事”を手伝うことになってしまう。歌に憑いた穢れを祓う“歌祓の巫女”っていったい何?しかもハルの“可愛さ”に関わる知りたくない秘密まで知っちゃって—!?ドキドキ“未体験”ラブコメ登場。
おいら的評価 [rating=5]